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「日本の神話 〜日向三代〜」

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一の六、海幸山幸(第7回目 2005年1月25日)



一の七、海幸山幸
(第8回目 2005年1月30日)
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■    日 本 の 神 話
□  
■  〜 日 向 三 代 (ひむかさんだい)〜

■  8回目 著者:田中繁男 http://nippon-shinwa.com
□  発行周期:週刊
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【お知らせ】
 前回、次回予告に”一の八”の内容を載せてしまいました。申し訳ござい
ませんでした。

 そして、毎回配信している物語の文章も長くないので、今回から、次回予
告はなしとさせて頂きます。もし、「次回予告をいれてほしい!」という方
がいらっしゃいましたら、メールくださいね!


 一の七、 海 幸 山 幸 (うみさちやまさち)


 日本武尊の孫の一人にあたる応神天皇の稗史(はいし。正史より漏れた恰
 
好の歴史)にあって、産湯について面白い話がある。それは生まれて半年ほ

どの赤児であった応神天皇を擁した生母の神功皇后には、播州赤穂あたりへ

まで還ってきたときあたりより始まる。


 赤穂よりさらに東へ向かわねばならなかったのであるが、応神天皇には異
 
母兄にあたる香坂皇子(かごさかのみこ)と忍熊皇子(おしくまのみこ)との兄

弟が、播州の東の果ての赤石(明石)に拠り、異母弟の応神天皇を撃とうと

待ち構えているというのであった。


 それで、この兄皇子たちと一戦交える他なしと決意した神功皇后は、足手
 
まといになるというよりは、赤児の応神天皇が撃たれでもしては万事休すと

なるので、腹心の武内宿禰をつけて、赤児の応神天皇を紀伊ノ水門(きのみ

なと。紀ノ川口)へ疎開させた。


 このあたりを『日本書紀』には《横出南海泊于紀伊水門》とあり、これを
 
《南海を横の方に迂回して紀伊ノ水門へ・・・・》などと訳していて、《横》の

意味が何のことやらか分からない恰好となっている。


 詳しくは措くが、ここの《横》というのは、日ノ縦(日の進み行く方向の
 
ことで、東西方向が縦)に対して、日ノ横つまり横は南北方向のことである。

従って、北へは陸地ゆえ行けず、南北方向のうち、ここでは南へと南海を渡

っては、紀伊ノ水門へ・・・・という意味となろう。


 横で南北方向を示す例に、大阪では東西に各一本の横堀(よこぼり)があっ
 
た。いずれも南北方向に延びる掘割(ほりわり)で、西横堀は埋め立てられて、

上が高速道路となり、東横堀は今に残っている。


 東西方向を示す縦の例はといえば、立売堀(いたちぼり)があろうかと思わ
 
れる。初め縦堀(たてぼり)といっていたものが、その堀での木材や海産物な

どの立ち売りと重なって、縦堀と呼んでいたものが、いつの間にやら立売堀

と表記され、口では《たちうりぼり》が訛っては《いたちぼり》となってい

ったものかと思われる。


 紀伊ノ水門のあたりは武内宿禰の生まれ故郷であり、滞在するに不自由は
 
なかったが、なかなか神功皇后の迎えがないままに、武内宿禰は南の日高川

河口あたりへ赤児の応神天皇を抱いて出かけたのであったが(そこに応神天

皇ゆかりの宮がある)、その日高川河口まで神功皇后には迎えにきた。


 新羅往還を無事なし遂げるほどであったから、黒潮の荒波逆巻く紀伊半島
 
の沿岸とはいえ、陸岸沿いの航海など、どうということはなかった。という

のも、日高まできたついでに、さらに南方の南の果ての熊野岬(くまののみ

さき。潮岬)まで赴いたのであろう、そこの通夜島は神功皇后ゆかりの島とい

うからである。


 再会した赤児の応神天皇を抱いた神功皇后は再び北へ沿岸沿いに船を進め
 
たのであったが、日高川の川口を発って西へ、日ノ岬の西端を北へ回り込ん

では、少し進んだ浜辺へと到り上陸して、赤児の応神天皇を湯浴みさせたの

でもあろう。その地を今に産湯(うぶゆ)というからである。


 もっと適切に、その地を湯浴(ゆあみ)とでも呼んでおけばよかったのであ
 
ろうが、あるいは、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の昔より、かなり大きくなっ

てからでも、子供を湯浴みさせるときには、多少おかしくは響くが、縁起を

担いでは、産湯を使うといっていたのかも知れない。

・・・つづく



■ 編集後記
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 一位 物語 日本武尊〈上〉 122
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割り出しています。(期間:2004年12月〜2005年1月28日)

 
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 <申し込みの諸注意>
 ・メールの件名は、「無料プレゼント」としてください。
  (いろんなメールが入ってくるので、件名で区別する為です)
 
 ・希望書籍名には、上下がある場合、上下の記入もお願いします。基本的
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り日本の歴史・神話について研究してきた父の知識、書物、考え方、経験を
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一の八、海幸山幸へ (第9回目 2005年2月3日)
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