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「日本の神話 〜日向三代〜」

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一の十七、海幸山幸(第18回目 2005年04月01日)



一の十八、海幸山幸
(第19回目 2005年04月09日)
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■    日 本 の 神 話
□  
■  〜 日 向 三 代 (ひむかさんだい)〜

■  19回目 著者:田中繁男 http://nippon-shinwa.com
□  発行周期:週刊
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 前回を見る   ⇒ http://nippon-shinwa.com/bnippon_18.html
 
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 一の十八 海 幸 山 幸 (うみさちやまさち)


 いよいよ山幸彦の還る日となったとき、海神である豊玉彦は、鰐たちすべ
 
てをを集めては尋ねた。


「いよいよ尊には、故郷へと還られることとなった。お送り申し上げるのに、

何日かかるのであろうか」


 鰐たちは、どういうわけか、それぞれの体長により日が決まっていた。日
 
が決まっていたとは、例えば、七尋の体長の鰐なら七日、三尋の鰐なら三日

という具合にである。ウドの大木ならぬ体長の長い鰐ほど動きが鈍いからか、

日数もかかるようであった。

 その中に一尋(ひとひろ)の鰐がいて、元気よく申し上げた。


「私なら一日で、お送りいたしえます」


 それではと豊玉彦は、一尋鰐を選んでは送らせることとした(大鰐に乗せ
 
て、と記す伝えもある)。


 自ら申し出るだけのことはあって、さすがに一尋鰐の速力は速く、一日の
 
うちに、山幸彦の指定した上陸地、すなわち日向の東海岸に浮かぶ緑なす島、

青島へと無事に送り届けた。


 日向灘を北流するのは黒潮の分流であるが、その潮の満ちて行くときの流
 
速が最大となる時分を選んでは、この一尋鰐は快速をえたのであろう。


 青島の海岸へは冬の朝に着いたかと思われる。というのも、青島には今に
 
伝えて、山幸彦と豊玉姫、それに塩筒大神(塩土老翁)とを祭る青島神社が

あり、そこの冬の祭として、裸祭があるからである。


 冬のある朝、それは裸祭が行われる冬十二月十七日(今は新暦の正月十五
 
日)の朝のことであったかと思われるが、山幸彦が突如として還ってきたの

で、対岸に住む里人は、衣服を身につける暇もなく、裸のままで尊を迎えに

飛び出していったのであった。


 山幸彦が青島に宮を営み暮らすようになったのは、山より降りてきまして、
 
兄の海幸彦と弓矢と釣竿とを交換して以来のことであったかと思われる。当

初は仮住まいのつもりであったところが、兄の釣り針を失って以来、本住ま

いとなっていったのであろう。


 それで年が明けるや、山幸彦は釣り針を返しに兄のもとを訪ねた。


「今さら、受け取れるものではない」


 海幸彦は弟の差し出す釣り針に一瞥を与えただけで、親しく手に取って、
 
改め見ようともせず、またぞろ弟を邪険にあつかう気配をみせた。


 そこで山幸彦は、かねて用意の潮満瓊を海水に漬けたのである。すると、
 
たちまち潮が満ちてきては、海幸彦を溺れさせる勢いを見せた。


「これは、どうしたことか。溺れ死んでしまう・・・。山幸彦っ、何とかし

てくれ。助けてくれ。助けてくれれば、私は末長く、そなたの奴(やっこ。

召し使い)として仕えます」


 と兄が哀願したので、山幸彦は今度は潮涸瓊を取り出しては、海水に漬け
 
た。すると忽ち潮は引き、海幸彦は危機を脱した。


 それで一安心したものか、落ち着きを取り戻してくるや、海幸彦は弟に対
 
し述べた。


「そもそも私は、そなたの兄である。兄たるものが、どうして弟に仕えるこ

とができえようか」


 助けて貰った恩も忘れて、簡単に前言を翻す兄であった。どうしても仲良
 
くしようとはしない兄である・・・と見た山幸彦は、再び潮満瓊を取り出し

ては潮を招きよせた。


 それを見た兄は、今度は高い山へと逃げた。しかし、潮は高い山をも呑み
 
込み始め、それで兄は、さらに山の上の方、つまり山頂に高く聳える樹木を

見つけては、その梢へと向け攀じ登っていった。が、潮は高潮となって、そ

の樹をも呑み込んでいった。


 この高い山というのは、青島の西南方二十キロメートルほどの山中に鎮ま
 
る潮嶽神社の、そのかたわらに今に伝えて聳えている越潮山、潮越山かとさ

れている。


 というのも、同神社には海幸彦(火闌降命)を祭り、また神社の西方至近
 
にある王塚古墳というのは、海幸彦の陵墓と伝えているからである。


 潮が梢まできて、ついに降参した海幸彦は、弟に謝っては述べた。


「今よりのち、私および私の子孫は、子々孫々に至るまで、俳優ノ民(わざ

おきのたみ)となりまして、尊に仕えます」


 ここで俳優というのは文字通り芸人のことで、おどけた動作をしては、笑
 
いを誘ったり、歌舞音曲を演じては興を添えたりする芸人のことである。民

とあるのは、職業的に行う集団、つまりプロ集団の意という。


 海幸彦の子孫は、いわゆる吾田隼人(あたはやと)であるが、海幸彦の孫か
 
と目されている吾田君小椅(あたのおはせ)の妹の吾平津媛(あいらつひめ)は、

山幸彦の孫にあたる神武天皇の妃となる姫であるのも面白い。


 事実、今に至るまで(の今とは『日本書紀』のできた頃)、隼人は天皇の
 
宮牆(みやかき。宮の垣)のかたわらを離れることなく、吠える狗(いぬ。番

犬)になり代って、警固の任についていた。


 また、吠える狗というのも、隼人の話し言葉が、犬の吠えるのに似ている
 
と受け取られていたこととも関係していよう。


 宮門の警備についている隼人の犬の吠えるような声(吠声)は、万葉人に
 
も強い印象を与えたようであり、『万葉集』巻第十一の寄物陳思ノ部には、

次のような一首が収められている。


 隼人(はやひと)の名に負ふ夜声(よごえ)いちしろく我が名は告(の)りつ妻
 
と頼ませ


 宮門警備の隼人のあの有名な犬の吠えるような夜声が著しくはっきりと聴
 
こえるように、はっきりと私も名を告げましたゆえ(名を告げるとは相手を

受け入れるという証し)、私を妻として頼りにして下さい・・・という。何

ともしおらしい手弱女(たをやめ)ぶりである。


 関西弁で《頼んまっせ》というが、万葉時代(七ー八世紀)に、すでに《
 
頼ませ》という使われ方が、多少、意味は異なるが、あったことが分かる。

《・・・まっせ》という言葉は関西人以外には迷惑なようで、

《行きまっせ》といわれても、《行きまっせん》となるのかも知れず・・・

というのである。


 
・・・つづく


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一の十九、海幸山幸へ (第20回目 2005年04月15日)
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