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「日本の神話 〜日向三代〜」

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一の十三、海幸山幸(第14回目 2005年02月28日)



一の十四、海幸山幸
(第15回目 2005年03月06日)
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■    日 本 の 神 話
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■  〜 日 向 三 代 (ひむかさんだい)〜

■  15回目 著者:田中繁男 http://nippon-shinwa.com
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 一の十四、 海 幸 山 幸 (うみさちやまさち)


「これはこれは、遠き国より遥々と、ネッカーの流れ懐しみ・・・・ではなかっ

た、海神の宮へお越し下さいました。さあ、どうぞ、奥へとお運びなされま

せ」


 と豊玉彦は山幸彦を案内しながら、どの程度の弁(わきま)えを身につけ
 
ておられるものか、それとなく山幸彦の挙措を見極めようとした。


 果たして山幸彦は、手前にある床へと近づくと、そこで両足を拭き、次の
 
床では両手を押しつけた。押しつけては、両足と同じように、多少は拭った

のでもあろうが、そうした訪問時の礼儀作法というものが、当時あったので

あろう。


 そんな山幸彦の所作を、つぶさに見ていた豊玉彦は、次に恭しく導いては、
 
奥に設(しつら)えた最後の床へと案内した。


 最後の床は、畳を八枚も重ねた八重畳でできており、その上に真床覆衾
 
(まとこおおうふすま)が敷いてあった(畳ではなく、海驢(あしか)の皮を

八重に重ねていた、とも伝える)。


 真床覆衾(まとこおおうふすま)というのは、山幸彦の父神の瓊瓊杵尊(に

にぎのみこと)には天降(あまくだ)られたときに、くるまっていた衾(夜具)

のことで、どうした具合か、それと同じものを準備していた。そんな由緒あ

る真床覆衾であるところより、海神(わたつみ)である豊玉彦は、この客が天

神(あまつみ)であることを、すでに見抜いていたかと思われる。


 山幸彦は真床覆衾の上に胡座(こざ。あぐら)しては、悠揚迫らざる様子で
 
あった。そんな落ち着いた姿を拝見した豊玉彦は、ますます尊崇の念を強め

ては、恭しく申し上げた。


「ときに天神の御孫(みまご)には、どのようなことで、かたじけなくも、こ

んなところまで訪ねてこられたのでございますか」


「実は、私は海で釣りをしていたのでありますが、兄上より借りました釣り

針をなくしてしまったのであります。それで代りのものを多く作りまして、

お詫びの徴(しるし)に持参したのでありますが、もとの釣り針を返せ・・・・と

いうばかりで、兄上は私を困らせるのであります」


「・・・・」


「それで困り果て、浜辺で途方に暮れていましたところ、そこで出会うた塩

土老翁(しおつちのおぢ)の導きで、橘ノ小戸(たちばなのおど)より一尋鰐

(ひとひろのわに)に連れられて、この宮へと到ったという次第であります」


「釣りをなさっておられまして、釣り針をなくされたと・・・・」


 豊玉彦(とよたまひこ)は、暫く考えているようであったが、やがて大小の
 
魚を集めては、ことの次第を説明した。


 異口同音に、存じません・・・・という声の中で、ある魚が申し上げた。


「赤女(あかめ)が、最近、口の病気とかで、ここにも出てきてはいません」


 赤女とは鯛のことで、それで豊玉彦は赤女を呼び出しては、口を大きく明
 
けさせ、口の中を調べた。


すると、果たして、山幸彦が失った釣り針に違いない幸鉤(さちばり)が出

てきたのであった。この釣り針を呑んでいた魚を、口女(くちめ)とか鯛女

(たいめ)とかとする伝えもある。


 いずれにしても、釣り針が出てきたことに大いに満足した山幸彦は、豊玉
 
彦に厚く礼を述べた。


 難問を解決してもらい、晴れ晴れとした気分となった山幸彦は、豊玉彦の
 
勧めるままに、その娘の豊玉姫を妃として迎え入れ、楽しく愉快な日々を送

ることとなった。


 山幸彦は豊玉姫を妃として迎えたのであったが、山幸彦の方が婿として入
 
ったという伝えもあり、それは今の鹿児島県は薩摩半島南端の開聞(かいも

ん)町に婿入谷(むこいりだに)という地名として残っている。


 さらに、豊玉姫が山幸彦を見初めたときの井戸というのが、玉ノ井(たま
 
のい)という名で、今の枚聞神社の北一キロメートルほどに伝えられている。

とすれば、海神たる豊玉彦の宮は、このあたりの名山また霊峰である開聞岳

の北方域にあったかと考えて、大差もないであろう。


 しかし、枚聞神社は、昔は開聞岳の南方麓にあり、和多都美(わたつみ)神
 
社と称していたという。和多都美というからには、その祭神は海神、つまり

豊玉彦であったのであろう。このことより、海神の宮と社とは、開聞岳を挟

んで南と北に位置する恰好となっていたかと思われる。


 そんな海神の宮であったが、そこへ赴いた山幸彦の出発地はといえば、橘
 
ノ小戸、つまり今の大淀川の川口のあたりであった。平成十六年四月、宮崎

県で第五十五回全国植樹祭が開かれたとき、天皇皇后両陛下には宿りなされ

たのも、川口の近くであった。


 その昔、千三百年あまりも前の奈良県は宇陀(うだ)の安騎野(あきの)に、

いにしへ(過ぎた昔)を思いながら宿りした柿本人麿(かきのもとのひとま

ろ)に似て、両陛下の御宿の付近に宿り申し上げては、遥か昔の神ノ代の山

幸彦に思いを致した植樹祭参列者も、少なくはなかったことであろう。


 その大淀川の川口より開聞岳方面は低緯度であるところより、川口を発し
 
ては南下していったこととなるが、猛スピードで南下していくと、やがて青

島の沖、さらに鵜戸崎の沖であり、これらを通過していくと大隅半島南端の

佐多岬であった。


 その鼻を西へと回り込み、開聞岳方面を目指したのであろうが、釣り針を
 
呑んだ赤女にしても、相当に遠くまで出向いていたこととなろう。スケール

の大きな神話の上での話とはいえ、実に壮大かつ雄渾(ゆうこん)な話で、胸

のすく思いがする。


 
・・・つづく


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一の十五、海幸山幸へ (第16回目 2005年03月18日)
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