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「万 葉 散 歩」

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V006 額田王 2の1 あかねさす (平成17年02月18日)


額田王 2の2 あかねさす
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.007━
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■    万 葉 散 歩
                                  
    〜 額 田 王 〜                    
                       発行周期:週刊 著者 田中繁男  
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はじめにを見る  ⇒ http://tinyurl.com/692d5

額田王系図を見る ⇒ http://tinyurl.com/44sfg

前回を見る    ⇒ http://tinyurl.com/4oxbs
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 二の二、 あ か ね さ す


 それより二カ月ほどのちの秋七月に、半島の北の国の高句麗(こうくり)の
 
使いが来朝したが、その謁見(えっけん)の場にも二人揃って臨むほどであっ

た。


「このたびは、いつもとは異なり、越路(こしじ)より参上いたしました」


 高句麗使が北方の越路よりやってくるのは珍しいことではなかったが、大
 
体は筑紫を経由して瀬戸内海を東航し、今の大阪の難波津(なにわづ)へ入る

のが普通であった。陸路が短くて済んだからである。



「難波津へ到るのとは異なり、ここ近江の大津へ入るには、越(こし)あたり

より船で角鹿(つぬが。敦賀)までくれば、それよりの陸路は南へ坂を越える

だけである。かえって便利ではないか」


 各地の地理に詳しい大海人皇子は述べ、相槌(あいづち)を打たれるまでも
 
なく、独り頷いていた。


「はい。そのとおりでございます。が、このたび筑紫経由の南路は辿れませ

んでした」

「・・・・」

「と申しますのも、すでに新羅(しらぎ)により、路は塞(ふさ)がれていたか

らでございます」


 と高句麗使は、越路よりきた理由を述べ、さらに続けた。


「新羅の勢いは盛んでございまして、わが高句麗の亡びますのも時間の問題

となってきています。そのことを申し上げに・・・・参上した次第でもございま

す」

「時間の問題であると・・・・」


 百済が亡びて八年、白村江(はくすきのえ)より五年・・・・天智天皇は、うた
 
た寂寥(せきりょう)を感じざるをえなかった。


「唐へ走りました高句麗の王子の一人が、こともあろうに、唐の軍勢の先頭

に立ちまして、祖国高句麗へ攻め込んでくるようになりましては・・・・話にも

何もなりません」

「・・・・」

「主に北西方の遼東(りょうとう)方面で、唐は高句麗に攻勢をかけています。

それゆえ、高句麗の亡びますのを待つまでもなく、南方に位置します新羅

は・・・・あるいは、御国を窺うやも・・・・その可能性なきにしもあらずでござい

ます」


 高句麗使は、ひとしきり嘆いたあと、新羅についての見解まで吐露(とろ)
 
した。


 このときの高句麗使も、例により、しばらく大津に滞在し、歓待を受けた
 
りしていたが、やってきたときと同じ越の人に先導されては帰っていった。


 高句麗使を案内してきたとき、越の人は燃える水(石油)と燃える石(石
 
炭)とを携えてきては献上した。しかし、天智天皇も大海人皇子も、珍しい

代物である・・・・と感心した程度で、それ以上の関心は示さなかった。


 燃える石は燃料に、燃える水は灯火用にとでも考えてもよさそうなもので
 
あったが、そうした考えに立ち至らなかった、というよりも至れなかったの

も、新羅が勢いに任せて、わが国を窺うかも知れぬと聞いては、それどころ

の騒ぎではなかったからである。


 それで高句麗使が帰ると、天智天皇は大海人皇子を招いては述べた。


「新羅の勢いが強まっているとのことであった。そなたは筑紫へ帰らずに、

このまま近江にいて、私を支えて貰いたい」

「・・・・」

「代りに、栗隈(くるくま)を筑紫率(つくしのそち。筑紫の長官)に任じ、派

遣することとする」


 大海人皇子は、天皇のいわれるところを素直に受け入れた。大海人皇子と
 
は親しい栗隈王を筑紫率に任じるというところに、天皇の並々ならぬ暖かい

慮(おもんぱか)りを感じたからであった。


 栗隈王は、その七月のうちに筑紫率として任地へ赴いていったが、筑紫率
 
という官職は、すでに大化五年(西暦六四九年)に出てくる筑紫大宰帥(だ

ざいのそち)よりも古格であったかとされる。従って、二十年ほど前の大化

の頃にあっても、筑紫大宰帥ではなく、筑紫率であったかと思われるのであ

る。


 栗隈王が武勇の誉れ高い二人の子息を伴って筑紫へ着いて間もなく、秋八
 
月の半ば頃であったか、当面の最大関心事である新羅の使いが来朝した。わ

が国の様子を探りにきたのは明らかであった。


 それで栗隈王は急使を近江へ派遣するかたわら、近江よりの指示を仰ぐ時
 
間を稼ぐため、新羅使を可能な限り長く、自然な形で筑紫へ留め置くよう腐

心した。それで新羅使の大津への到着は、秋九月十二日となった。


「高句麗は風前ノ灯火(ともしび)でございます。恐らく九月も半ばに近い今

頃は、唐の軍門に降っていることでございましょう」


 と新羅使の金東厳(きんとうごん)は、大きく胸を張っては申し上げた。


 その頃、高句麗の平壌城(へいじょうじょう)は唐の大軍の重囲に陥ってお
 
り、日ならずして高句麗は白旗を掲げた軍使を城外へ送り出し、唐軍に降伏

した。


 それでも籠城(ろうじょう)を続けた一部の継戦派があった。が、それも間
 
もなく降伏しては、ときの高句麗王であった宝蔵王(ほうぞうおう)も虜囚の

身となった。ここに高句麗は建国以来七百年とも九百年ともいう長い歴史を、

大帝国の漢よりも唐よりも長い歴史を、事実上、閉じることとなった。


・・・つづく




■□ 編集後記
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 前回から「あかねさす」に入りました。こちらは、「二の四」までです。
 
 
 「二の一 あかねさす」はこちら ⇒ http://tinyurl.com/4oxbs
 
 「一の一 冬こもり」はこちら  ⇒ http://tinyurl.com/6cnpy
 
 「額田王 系図」はこちら    ⇒ http://tinyurl.com/44sfg
 
 
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V008 額田王 2の3 あかねさす (平成17年03月03日)
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