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「万 葉 散 歩」

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V004 額田王 1の3 冬こもり (平成17年02月08日)


額田王 1の4 冬こもり
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.005━
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■    万 葉 散 歩
                                  
    〜 額 田 王 〜                    
                       発行周期:週刊 著者 田中繁男 
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一の四、 冬 こ も り


 天智天皇の即位の年の夏四月六日。天皇が考えていたよりも一カ月も遅れ
 
て、十市皇女を伴った大海人皇子が、筑紫より近江の大津宮へ到着した。


「遅れましたのは、今は亡き百済の遺臣の使いが、天皇の即位を言祝(こと

ほ)ぎに参上したい・・・・というてきたゆえ、それで遅れてしまいました」


 と大海人皇子は天皇に申し上げ、かたわらの旧百済よりきた使いを引き合
 
せた。


 百済は八年前に唐(とう)と新羅(しらぎ)の連合軍により滅ぼされていて、
 
今はない国であった。従って、それ以来、唐の管理下にあって、独立国とし

ての主権を持つ百済はなく、属領の形に置かれていた。それでも便宜上、百

済の名は普通に使われていた。


 昭和二十年(西暦一九四五年)九月に、東京湾上に浮かぶ米国海軍の戦艦
 
ミズーリ艦上において、日本は戦争に負けた旨の降伏文書に調印したが、そ

れまでは、日本の輸出品には《メイド・イン・ジャパン(日本製)》と表示

されていた。


 それが九月以降は《メイド・イン・オキュパイド・ジャパン(被占領国日
 
本製)》と記すようになった。が、オキュパイドとは、どれほど屈辱的なも

のであるか、当時のみならず総じて日本人は、今一つ、ピンとこないようで

ある。


 占領当時、小学生に過ぎなかった小泉首相にして《日本占領のため上陸し
 
てきた米国進駐軍は解放軍に見えた》と、お追従にもほどがあるにせよ、ブ

ッシュ大統領に対し言及せしめるほどに、占領される、あるいは、占領され

たことに対して、日本人は極めて鈍感であった。


 わが国史において、他国に徹底して占領されたのは、この米国主導による
 
ものが初めてであった(西暦六六三年八月の白村江はくすきのえ後の唐軍の

進駐はあったが、占領ではなかった)。史上初の占領の主役となったのが、

陽気なモンキーではなくヤンキー、すなわち明るく大らかな国民性の米国で

あったのは、何といっても幸いであった。


 これがソ連などであって見れば、見るも無残、見る影もないほどに日本が
 
卑(いや)しめられ、貶(おとし)められたであろうことは、終戦前後に旧満州

へ侵入してきたソ連軍の狼藉(ろうぜき)一つ取って見てもあきらかである。


 そんなソ連に、こともあろうに占領してほしかったと真剣に思い、願って
 
いた日本人が、一部とはいえ、二十一世紀となった今でもいるというのが、

不思議の国のアリスならぬ不思議の国日本の不思議の所以であろう。


「最近の百済の事情は、どうであるか」


 即位後に初めて来朝した旧百済とはいえ外国の使いに、天智天皇は上機嫌
 
で尋ねた。


「大唐の皇帝高宗(こうそう)は、百済より洛陽(らくよう)へ、百済の義慈

(ぎじ)王と共に連行されてきました王子の余隆(よりゅう)を、改めて百済へ

返しまして、熊津都督(ゆうしんととく。百済の主都であった熊津の長官)と

しまして、百済の故地を治めさせようとしました」

「・・・・」

「しかし、唐の劉仁軌(りゅうじんき)将軍が帰国してしまいますと、急に後

ろ盾を失った恰好で心細くなりましたものか、余隆も唐へ帰ってしまいまし

て・・・・そのままになったままでございます」


 と旧百済よりの使いは、何のけれんもなく申し上げた。


 かつて中大兄皇子時代の天智天皇には、百済救援というよりも再興に資す
 
るため、武力も与え織冠(しょくかん)も授けて、この日本より送り出し、帰

国させた百済の王子の一人に余豊璋(よほうしょう)がいたが、この王子にし

ても、五年前の白村江の戦いで一敗地にまみれるや、そのまま北隣りの高句

麗(こうくり)へ遁走しては消息不明となっていた。


 その弟の余善光(よぜんこう。塞城)に至っては、兄の豊璋に従って帰国す
 
るでもなく、母国の危殆を聞きながら、難波に居ついたまま、我れ関せずの

体たらくである・・・・と思い返した天智天皇は、暗然とした思いへと陥ってい

った。


 さらに思いは続いた・・・・父王と共に唐へ連行されたものの、旧祖国統治を
 
任されて赴任した余隆は、それを放棄して再び唐へ戻っていったと・・・・何と

不甲斐ない王子らであることか・・・・しかし、それほど百済を含む半島という

ところは、治めるに難しい土地柄なのでもあろう・・・・と天智天皇は考え直し

たが、そのときであった。


 かたわらに侍していた大友皇子が、旧百済の使いに対し、詰問するような
 
激しい口調で問いかけたのである。


「何と情けない・・・・。新羅が何でありますか。大唐また何ぼ(いかほど)の

ものか。国亡びれば再び興す・・・・それが、ほかならぬ王子たるものの果たす

べき第一の務めではありませんか」

「いかにも・・・・そのとおりでございます」


 旧百済の使いは、じっと大友皇子の相貌を見据えていたが、先を続けた。


「ときに大友皇子・・・・。皇子は気宇壮大にして豪放また沈着の骨相であり、

大成いたしますれば、半島はいうまでもなく、唐さらには天山(てんざん)、

天竺(てんじく)の果てまでも・・・・名を轟かせることでございましょう」


 前に来朝した唐の劉徳高(りゅうとくこう)将軍と同様、骨相見さながらの
 
巧言を口にする・・・・と天智天皇は珍しくもなかったが、せっかく来朝した旧

百済の使いでもあるので、話柄を変えては述べた。


「ときに本年は戊辰(ぼしん)・・・・革運の年である。このよき年のよき日を選

んでは、この大友は従兄妹の十市と、華燭ノ典を挙げることとなっている」

「・・・・」

「私のことを祝いにきてくれたついでというのも何であるが、不都合でなけ

れば、この慶事にも参じていかれよ」


 旧百済よりの使いは、深々と頭を下げては応諾の意を表したが、詳しく日
 
取りまでは聞いていなかった大海人皇子は、いささか驚いては天皇に尋ねた。


「年が戊辰で、慶ばしいことは分かっていますが、日取りは・・・・日の方は、

いつでありますか」

「年と同じ戊辰・・・・の日である。額田によれば、開運隆昌の日でもあるとい

う戊辰は、今日より八日後の十四日である」


 さすがに額田王、できる限りの配慮を尽くそうとしている・・・・と大海人皇
 
子は、今さらながら額田王に密かに感謝した。


 その四月十四日の戊辰の日に、大友皇子と十市皇女(とおちのひめみこ)と
 
の華燭ノ典が盛大裡に挙行された。ときに大友皇子二十一歳、十市皇女は十

六歳ほどであり、まさに昇竜の勢い、華麗な門出の宴が、婚儀の式典のあと

に続いた。


 その宴席に身をおくにつけ、祖国百済の余(よ)王家の惨憺たる離散状態を、
 
今さらながら残念に思いつつ、旧百済よりの使いは、翌々日の十六日、帰国

の途についた。



「冬こもり」 終わり


「あかねさす」につづく




■□ 編集後記
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 このたびは、万葉集の解説メルマガ「万葉散歩」をご登録いただき誠に有
難うございます。
         

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た方が、多いと思いますが、是非、バックナンバーを確認していただければ
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 ご質問・ご感想はこちらまで、info@nippon-shinwa.com




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V006 額田王 2の1 あかねさす (平成17年02月19日)
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