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「万 葉 散 歩」

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V013 額田王 3の4 君待つと (平成17年04月10日)


額田王 4の1 やすみしし
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.014━
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■    万 葉 散 歩
                                  
    〜 額 田 王 〜                    
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 四の一  や す み し し


 そんな年も明けて天智天皇の十年(西暦六七一年)辛未となった春正月五

日。天皇は大友皇子を太政大臣に任じた。


 これを仄聞(そくもん)した額田王は、少なからず驚いた。が、太政大臣と

はいえ大臣は、どこまでも天皇の臣下であり、皇位の後継者である東宮(と

うぐう。皇太子)とは、自ずと立場を異にするものである・・・と思いなお

しては、その場は納得した。


 その東宮の大海人皇子が翌六日、勅を奉じて告げるということがあった。

これは天皇に代っての行為であるところより、天智天皇には、東宮を蔑(な

いがし)ろにはしてはいない・・・という意味をこめての配慮であったかと

思われる。


 その九日。今は亡国の高句麗より使いが来朝し、十三日には、やはり亡国

の百済より使いが来朝した。しかし、この百済よりの使いは、唐の百済鎮将

の派遣したものであり、高句麗の使いとは、自ずと意味の異なるものであっ

て、私的なものではなかった。


 両使いがきた頃、すでに近江朝に仕えていた百済の遺臣の多数に、爵位の

授与があった。しかし、近江朝に仕えるのは世を忍ぶ仮の姿、祖国百済の再

興のとき到れば、何を措(お)いても馳(は)せ参じ、旧恩に報いる・・・など

と、近江朝より爵位を授かりながらも嘯(うそぶ)く遺臣も多くいたかと思わ

れる。


 というのも、これを揶揄(やゆ)する次のような童謡(わざうた)が流行(は

や)ったというからである。


 橘(たちばな)は おのが枝々 生(あ)れれども 玉に貫(ぬ)くとき 

 同じ緒(を)に貫く


 橘で立派な人士であることを現し、そんな立派な人士というのは、それぞ

れに誇り高いものであり、それぞれに自尊自立しているものの、近江朝の授

けた爵位という同じ一本の緒により、結局は秩序立てられてしまうと、それ

ぞれの矜持(きょうじ)も何も色あせてしまっては、似たり寄ったりの単なる

臣と化してしまう・・・というのであろう。


 いつの世にあっても、臣また官人というものには、秩序や環境に巧みに馴

染んでいく能吏がいる一方、その秩序や環境を改革していこうとする官人も

いる。この童謡は、そのあたりをも巧みに現しているようである。


 矜持は強く持っているものの、秩序には従わざるをえない近江朝での亡国

の百済の遺臣であったが、その百済より二月二十三日、またも使いがやって

きた。


 すでに唐の府となっている百済の旧都の熊津(ゆうしん)は、熊津都護府と

いわれていたが、そこにいる百済鎮将の派遣してきた使いである。わが国と

新羅との最近の関係を観察しにきたもののようで、さきの使いと共に、しば

らく滞在することとなる。


 夏四月二十五日。天智天皇は、皇太子の頃より考案してきた漏剋(ろうこ

く)を完成し設置した。水時計である。これを見ては太鼓を鳴らし、広く遠

くまで精確な時刻を報せようとする画期的なものであった。この日付を新暦

に直した六月十日が「時の記念日」として、祝日のない月に定められている

のも、皮肉といえば皮肉な話である。


 やがて、夏五月五日がやってきた。が、このたびは薬猟(くすりがり)では

なく、田舞(たまい)という名の舞を奏した。どんなものであったのか詳らか

にはしないが、東宮の大海人皇子が作った舞という。


 夏六月四日。滞在していた百済よりの使い、詳しくは、旧百済の三部より

の使いに、軍事のことを勅した。三部というのは、五部あった百済の地方区

域のうちの三部ということであり、残りの二部は新羅の完全に領有するとこ

ろとなっていた。


 その二部以外の三部のことを指して称した三部であったが、この三部は、

唐の熊津都護府の管轄するところで一応はあった。が、この三部を巡り、新

羅との間の軍事的な難題の解決が懸案となって、そのままであった。


 この解決は、結局、倭に頼んで決着をつけて貰え・・・というのが、熊津

都護府のもともとの立場であったようである。が、どのような解決策を天智

天皇には勅せられたものか詳らかではない。


 それより半月にもならない六月十五日。またも百済使がやってきた。それ

だけ三部のことは焦眉ノ急であったのであろう。同じ頃、新羅の使いも来朝

した。これは筑紫率の栗隈王が適切に応対し、百済使や高句麗使の滞在する

近江へは赴かせなかった。。


 そんな百済使も高句麗使も、秋七月中旬より八月初旬へかけて帰っていっ

たが、入れ替りのように蝦夷(えみし)がやってきた。この蝦夷を饗応したあ

と、さすがの天智天皇にも疲れが出たものか、秋九月のある日、ついに病床

につくこととなった。


 激務に倒れた天智天皇であったが、そんな天皇を変ることなく心より慕い

申し上げてきたのが倭姫(やまとひめ)皇后であった。皇后は、この事態に至

っても微動だにせず、ただ心より天皇の病気平癒を信じて疑うことはなかっ

た。その頃に詠じたかと思われる皇后の純粋無垢な一首がある。


 天(あま)の原ふりさけ見れば大君(おほきみ)の御寿(みいのち)は長く
 
 天足(あまた)らしたり 47


 何のためらい、疑いもない、ただ一途に大君すなわち天智天皇、夫君の長

寿を仰ぎ請(こ)い祈(の)むと共に、平癒の確信に満ちた歌となっている。天

足らしたり・・・とするところが独特で、荘厳ですらある。



・・・つづく


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