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「万 葉 散 歩」

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V011 額田王 3の2 君待つと (平成17年03月26日)


額田王 3の3 君待つと
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.012━
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■    万 葉 散 歩
                                  
    〜 額 田 王 〜                    
               発行周期:週刊 著者 田中繁男  
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 三の三、 君 待 つ と


 その冬十二月。大蔵に火災があった。同じ冬に、斑鳩(いかるが)寺にも火

災があったが、いずれも《災大蔵》《災斑鳩寺》と、素っ気ないほど簡単に

記されている。ほかに何の記述もないところより、火災とはいえ、一部を焼

いた程度の軽いものであったのであろう。


 同じ冬のいつ頃であったか、筑紫より唐人の郭務宗(かくむそう)ら二千余

が来航したとの報せが入った。これを聞いた天智天皇は、秋八月に考えてい

た高安城の修理を急がせ、畿内より祖として納められた稲を、同城に蓄えさ

せた。四年ぶりの郭務宗らの来航は、やはり不気味であったようである。


 それで、万一に備えたのであろうが、二千余というのは誤報か誤記で、実

際は数百の規模であり、しかも短期間の滞在で、何のトラブルもなく、帰っ

ていくというものであった。というのも、この帰っていく船に、第六回目と

なる遣唐使が便乗した、とされているからである。


 この年に、大友皇子と十市皇女との間に葛野王(かどののおう)が生まれた。

天智天皇には、この孫の顔を見るにつけ、鎌足の生まれ変りのように思えた。

偉人の跡を継ぐかのように、その没年には偉材が生まれる、というからであ

った。若くして両親と死別する運命にあった葛野王であったが、天智天皇の

期待されたごとく、一家言ある硬骨の人物となっていき、その孫には、文武

両道に秀でた淡海三船(おうみのみふね)が出る。


 年も改まって天智天皇九年(西暦六七〇年)庚午となった春正月七日。大

射(たいしゃ)ノ礼が行われた。今に住吉大社に伝える御狩神事(みかりしん

じ)の流れを汲むものとしてあったのであろう。


 住吉大社に伝える御狩神事は、遠く神功(じんぐう)皇后の摂政二年(西暦

三二二年)春正月にまで遡る。皇后所生の去来沙別皇子(いざさわけのみこ。

当時三歳。のちに応神天皇)より、邪気を追い払うために始められた神事で

あった。従って、天智天皇には御孫の葛野王につく邪気を払おうとしたもの

であったのかも知れない。


 その二月。初めて全国的な戸籍が完成した。当時の戸籍は今の住民基本台

帳のようなもので、この年の干支にちなんで「庚午年籍(こうごねんじゃ

く)」と呼ばれるようになっている。


 同じ二月。蒲生野への行幸があった。別宮造営の適地視察である。蒲生野

には昨冬に百済の遺民七百余を移住させていたが、このことと関連するもの

であったか否かは詳らかにしない。


 さらに、昨冬以来の高安城の修理も続けて行い、穀と塩とを積み増した。

また長門国(ながとのくに)に一城、筑紫に二城を築いた。この一連の防備増

強は、明らかに昨冬の郭務宗の来航に触発されたものかと思われる。唐が何

かを仕かけてくるのではないかという思いが、依然として天智天皇にはあっ

た証左でもあろう。


 さらに暮春三月九日。天智天皇は大津京の西に聳える長等山(ながらのや

ま)の山ノ御井(みゐ)のほとりに、神々の座を設えては、国の安全を祈った。


 それより五十日ほどたった夏四月の晦日の夜明けのことであった。法隆寺

が炎上し、一宇も残さず焼け落ちた。法隆寺とは斑鳩寺のことであるから、

昨冬の斑鳩寺の火災に続いての災難であったこととなる。平成十六年の暮れ、

焼けた壁画の破片が出土して、焼け落ちたことを、考古学的にも実証された。


 それとは特に関係ないかと思われるが、翌五月に一首の童謡(わざうた)が

流行した。童謡とは後世の落首(らくしゅ)のようなもので、世相や世情を皮

肉ったり、予言したりするものである。


 打橋(うちはし)の 頭(さき)の遊(あそび)に 出(い)でませ子 玉手(た

まて)の家の 八重子(やえこ)の刀自(とじ) 出でましの 悔(くゐ)はあら

じぞ 出でませ子 玉手の家の 八重子の刀自


 打ち橋(仮の橋)のたもと(頭)で開かれる歌垣(うたがき。皆が集まっ

てきて歌を歌って行われる野外での社交の場)に出てこられませ、出てこら

れても後悔はなさらないでしょうから、玉手(今の御所ごせ市玉手か)の家

の八重子奥様よ、と大家の奥様で、従って、家の奥深くに引きこもりがちな

八重子奥様を、気楽な歌垣の遊びへ、何とか誘い出そうとするのである。


 従って、八重子奥様は老婦人ではなく、花も羞(はじ)らう稀に見る美人、

匂い立つような若奥様・・・・むしろ、その若い盛りを過ぎかけた奥様であった

のであろう。出てこられませぬと、後で悔(くや)むこととなりますよ・・・・と

いうのであるが、結局、美貌の若奥様は姿を現すことはなく、あとで臍(ほ

ぞ)を噛んでは悔いたことであろう。


 そこで、この童謡(わざうた)は、最近は家に引きこもりがちで、めったに

天智天皇の前に姿を見せなくなった額田王のことを譬えたものであったかと

思われる。


 というのも、それと前後する翌六月に甲羅(こうら)に《申(さる。しん)》

の字の描かれた亀が獲えられ、それを聞いた額田王は、天智天皇の前に出る

でもなく、近くにいた人々を相手にしただけで、極めて重要なことを語ると

いうことがあったからである。


「今年は庚午(こうご)・・・・従って来年は辛未(しんぴ)で、再来年は壬申(じ

んしん)・・・・つまり申の年で、この年に《申》の字さながらに、日を貫(つら

ぬ)き割(わ)り、天地を逆にするような大変なことが起きる・・・・そんな年と

なります。これを何とか防ぎたいが・・・・」


 と額田王は眉をひそめながら、言葉のあとを濁した。


 亀の甲羅の《申》の字は、上部が黄色で下部は黒く描かれていた。古く王

仁(わに)博士の伝えた『千字文(せんじもん)』の劈頭(へきとう)にも《天地

玄黄(てんちげんのう)》とあり、天(上)は玄、つまり黒く、地(下)は黄

色というのが相場、正常の形である。


 ところが、先述のごとく、亀の甲羅の《申》の字は、天地を示す色が逆の

恰好で描かれていた。つまり、上の方(天)が黄色く、下の方(地)が黒く

描いてあった。こんな天地が逆の色具合の《申》の字を見ては、さすがに、

おかしい・・・・と額田王は直感した。




・・・つづく


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■□ 編集後記
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さて、前回もお知らせしましたが、「日本の神話」(http://nippon-shinwa.com)のホームページで、著者 田中繁男の書籍、「物語 日本武尊(上)」の「立ち読みコーナー」を設けています。


ご興味があれば、下記リンク先から、ご訪問くださいね。


「立ち読みコーナー」のページには、制限がかかっていますので、
下記、IDとパスワードでページにお入りください。

     【 ID:nippon  パスワード:shinwa 】


立ち読みコーナーのアドレスは、下記の通りです。
⇒ http://nippon-shinwa.com/tatiyomi/index.html


※現状では、「物語 日本武尊(上)」だけになります。反響がよければ、
他のシリーズでも随時、行う予定です。


是非、一度、「立ち読みコーナー」に訪問していただき、ご感想を頂ければ
と思います。


以前から、ネットで書籍を購入しようとしても、立ち読みができないことに、
すこし疑問を感じていました。これを機に、田中繁男著シリーズだけでも、
中身を確認していただいてから、ご購入ができるようにと思い、「立ち読み
コーナー」を設置しましました。
 
 
 少しでも結構ですので、ご感想頂ければ、とてもうれしくなります(^^)
 下記フォームから、どうぞ〜   
     
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