日本の神話を物語として、著者 田中繁男が書き下ろす!日本の神話や万葉集を参考にメルマガも発行します!
古代日本を舞台に、万葉集、日本書紀、古事記を参考に、日本の神話、古代天皇物語を多彩な世界を表現します!

日本の神話

総数今日昨日
  http://www.nippon-shinwa.com (日本の神話)   
トップ 著者プロフィール 管理人プロフィール 万葉集について メルマガ バックナンバー 参考文献 リンク集
古代史天皇著作について 古代天皇シリーズ一覧表 日本書紀年表の構成との対比表 古代史換算表
日本武尊(上下) 仲哀天皇 神功皇后(上下) 応神天皇 仁徳天皇(上下) 履中天皇
日本の神話
大好評!一週間で合計150名の方に読者登録を頂きました!多謝!

バックナンバー

「万 葉 散 歩」

・目次へ
V010 額田王 3の1 君待つと (平成17年03月18日)


額田王 3の2 君待つと
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.011━
□■
■    万 葉 散 歩
                                  
    〜 額 田 王 〜                    
                      発行周期:週刊 著者 田中繁男  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

--------------------------------------------------------------
  ★★ ホテル予約のその前に ⇒ http://1cen.net/mh0.html ★★ 
--------------------------------------------------------------

────────────────────────────────
はじめにを見る  ⇒ http://nippon-shinwa.com/bmanyo_1.html

額田王系図を見る ⇒ http://nippon-shinwa.com/manyo_nukata1.html

前回を見る    ⇒ http://nippon-shinwa.com/bmanyo_10.html

ブログでみる   ⇒ http://1cen.net/mb.html
────────────────────────────────

 三の二、 君 待 つ と


 それより四日おいた冬十月十五日。天智天皇は東宮として立てたばかりの

大海人皇子を、山科の鎌足のもとへ差し向けては、鎌足を見舞わせた。


「よう来て下さいました・・・・皇子、いや東宮。拝眉できえまして・・・・これで

思い残すことはございません」


「このたびは東宮のこと・・・・病床の身にもかかわらず、骨を折らせて、かた

じけない」


 と東宮大海人皇子は、一応は礼のようなことを口にしたが、嬉しさや誇ら

しさといったものは毫釐(ごうり)もなかった。


 そんな様子を見て取った鎌足は、この皇子こそ、天智天皇の口にされた大

樹将軍馮異(ふうい)ではないか、いや、それを凌ぐ偉材・・・・と今さらなが

ら感服した。


「ときに、すめろき(天皇)より言付かってきたことがある」


 と東宮の大海人皇子は、襟を正しては、おもむろに宣べ始めた。


「懸(か)けまくも畏(かしこ)き我がすめろきには、中臣鎌足に対し、大織冠

(たいしょくかん)に叙し、大臣(おおおみ)位を授け、藤原(ふじはら)の氏を

与えるものとする・・・・とのことであります」


「・・・・」


 中臣朝臣鎌足を改め、藤原朝臣鎌足となった大臣は、無言のまま東宮を再

拝すると、そのまま病床についた。


 鎌足の余命すでに旦夕(たんせき)に迫っていると判断した東宮であったが、

もとより、どうすることもできなかった。ただ鎌足の枕辺に坐しては、鎌足

との思い出にひたるばかりであった。


 帰るとき、例の鏡王女と不比等とが、きたときと同様、二人して見送りに

現れた。鏡王女は額田王の姉で、先述のごとく、かつて中大兄皇子(今の天

智天皇)の室であったが、額田王が中大兄皇子のもとへ迎えられるにあたり、

入れ替りのような形で、鎌足のもとへ入ったのであった。


 不比等も似たような恰好で、額田王が大海人皇子のもとを離れて中大兄皇

子のもとへ入るとき、すでに額田王は身ごもっていたが、生まれてくる子が

女児ならともかく、男児であれば、鎌足の養子とするとの中大兄皇子は考え

ていた。それにより不比等は、鎌足の養子として引き取られ育てられてきた

のであった。


 しばらく見ない間に、見違えるばかりに大きくなった不比等を見た東宮の

大海人皇子は、思わず声をかけた。


「学問は、進んでおるか」


「はい。田辺史大隅(たなべのふひとおおすみ)先生に、教えを受けてござい

ます」


 恐らくすでに、東宮となった大海人皇子を実父、額田王を生母と、自己の

出生の真実を知っているのであろう不比等は、どこか安らいだ表情で、涼し

げに応え申し上げた。


「共に学ぶ友は、いるのか」


「はい。首名(おびとな)や百枝(ももえ)がいてございます」


 首名も百枝も田辺史を名乗るところより、大隅先生の子息か、甥かであっ

たのであろう。不比等との縁にもよるのであろう、共に三十年ほどのちの大

宝律令の撰定に携わることとなっていった。


 そんな不比等を頼もしく感じながら、大海人皇子は藤原鎌足の家をあとに

した。が、その鎌足の訃報を聞いたのは、翌十六日のことであった。


 この悲報に接した天智天皇は、天を仰いでは慨嘆し、三日後の十月十九日

に今は亡き大織冠藤原朝臣鎌足のもとを弔問した。蘇我赤兄に命じて恩詔を

述べさせ、併せ、金の香炉を下賜した。


 物部の魂振(たまふ)り神道と双璧をなす中臣の魂鎮(たましづ)め神道の嫡

流でありながら、それはそれとして一方では、鎌足は山階精舎(やましなし

ょうじゃ)を営むなど、敬虔な仏教徒であった。いずれに傾くのでもなく、

神仏両道を統合して人生を歩んでいく、まさに日本人の典型であった。


 それで成仏(じょうぶつ)に必要な仏具の一として、天智天皇は香炉を贈っ

たのでもあろうが、数ある如来、菩薩のうちでも、鎌足は特に弥勒菩薩(み

ろくぼさつ)信仰に熱心であった。


 弥勒菩薩は、釈尊(しゃくそん)の説法を直接に聴くことのできなかった衆

生(しゅじょう)を、すべて救おうとする菩薩である。従って、直接に聴いた

人は、救済の対象とはならないこととなるが、そんな人は少なく、殆どの人

は弥勒菩薩の救いの対象とはなる勘定である。


 そんな弥勒菩薩は、釈尊の入滅してより五十六億七千万年後という気の遠

くなるような時を経て世に出現しては、衆生の救済にあたるという。とすれ

ば、その間に生まれ没した衆生はどうなるのか・・・・どうして今ではなく、そ

んなに遥かな未来においての救済であるのか、それまで我慢せよというの

か・・・・と鎌足としても、一度は疑問に感じたことかと思われる。


 その鎌足の墓地は、今の大阪府高槻市、昔の三島の地の北西方の山地にあ

る標高三百メートルたらずの阿武山にある古墳かとされている。昭和九年、

そこの京大地震観測所の敷地内の古墳より出土した立派な棺に、六十歳前後

の男性の亡骸(なきがら)があり、色々な遺品と共に、大織冠の端切れのよう

なものが認められたからという。


 大織冠は鎌足に特有のものであるが、三島という土地も決め手の一つであ

ろう。というのも、鎌足は三島に別荘を持っていて、殊の外、その地を慈し

んだというからである。鎌足の出生地は、飛鳥のほかに、鹿島、香取の両神

宮のある常陸国ともいうが、あるいは、三島こそ出生地であったのかも知れ

ない。




・・・つづく


★ブログでもバックナンバーを公開してます!
http://1cen.net/mb.html 

★ランキングサイトには、ほかにも面白い歴史サイトがあります(^^)
http://blog.with2.net/link.php/40892



■□ 編集後記
□■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
さて、「日本の神話」(http://nippon-shinwa.com)のホームページで、
著者 田中繁男の書籍、「物語 日本武尊(上)」の「立ち読みコーナー」
を設けました。


「日本の神話」メルマガ読者の方々には、もっと、田中繁男の作品を知って
もらおうと、書籍の一部分ですが、「立ち読みコーナー」を設けてみました。
 

「立ち読みコーナー」のページには、制限がかかっていますので、
下記、IDとパスワードでページにお入りください。

     【 ID:nippon  パスワード:shinwa 】


立ち読みコーナーのアドレスは、下記の通りです。
⇒ http://nippon-shinwa.com/tatiyomi/index.html


※現状では、「物語 日本武尊(上)」だけになります。反響がよければ、
他のシリーズでも随時、行う予定です。


是非、一度、「立ち読みコーナー」に訪問していただき、ご感想を頂ければ
と思います。


以前から、ネットで書籍を購入しようとしても、立ち読みができないことに、
すこし疑問を感じていました。これを機に、田中繁男著シリーズだけでも、
中身を確認していただいてから、ご購入ができるようにと思い、「立ち読み
コーナー」を設置しましました。
 
 
 少しでも結構ですので、ご感想頂ければ、とてもうれしくなります(^^)
 下記フォームから、どうぞ〜   
     
      http://nippon-shinwa.com/tmrmail/tmrmail.cgi

   
 「はじめに」はこちら
 ⇒ http://nippon-shinwa.com/bmanyo_1.html
   
 「一の一 冬こもり」はこちら  
 ⇒ http://nippon-shinwa.com/bmanyo_2.html 
 
 「二の一 あかねさす」はこちら
 ⇒ http://nippon-shinwa.com/bmanyo_6.html

 「額田王 系図」はこちら
 ⇒ http://nippon-shinwa.com/manyo_nukata1.html

 
 メールでの、ご質問・ご感想はこちらまで、manyo@nippon-shinwa.com




■□ メルマガのご紹介
□■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 春休み、突入です!!
 
 ディズニーリゾート特集をしています!
 
 できるだけ、少ない予算で、いいホテルに宿泊するなら・・・
        
       
       ▼ 高級ホテル・旅館に安く泊まろう! ▼
 
     ブログ :http://1cen.net/dh0.html
       
     メルマガ:http://1cen.net/dhm.html
 
           知っててお得なこと!
 
          知らなかったら絶対損をする!
 
      高級ホテルに安く泊まれる、格安情報発信基地!
 
       普通にホテルを予約すると損ですよ〜!(^^)




■□ ごあいさつ 〜はじめて登録してくださった方へ〜
□■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 このメールマガジンは、著者は田中繁男(父)、発行者は田中千瑞禾
 (子)で構成・発行しています。
 
 このメルマガ「万葉散歩」は、万葉集で有名な、額田王、柿本人麻呂、大
 伴家持の歌集の謎に迫ります!

 万葉集関連の書籍はかなり出版されていますが、著者の見解により、新し
 い角度で万葉集を解き、物語風に”万葉三代紀”を描いています!


 第一弾は、額田王!その後、柿本人麻呂、大伴家持と続きます!  
  
 
 なぜ、子が父の作品をメルマガにしているのかといいますと、長年にわた
 り日本の歴史・神話について研究してきた父の知識、書物、考え方、経験
 を公表したかったからです。
 
  父は、この「万葉散歩」以外にも現在、執筆の活動をしていますので、
 続々と複数のメルマガを発行中ですので、少しでも興味を持っていただけ
 ましたら、そちらのメルマガも読者登録のほど、宜しくお願いします。

 また、<http://nippon-shinwa.com>にて、著者の出版した書籍も紹介して
 いますので、お立ち寄りください。
 
 著者への質問や感想がございましたら、<manyo@nippon-shinwa.com>まで
 お気軽にご連絡ください。お待ちしております。

 このメルマガのバックナンバーは「日本の神話」のホームページのバック
 ナンバーですべて公開します。もし、途中から読者登録をしていただいた
 方は、そちらの方で、ご確認ください。
 
 バックナンバーは、こちらまで

 → http://nippon-shinwa.com/back.html


 最後まで、長い文章をお読み頂きまして有難うございました <(_ _)>



■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■
■    万 葉 散 歩
                                 
    〜 額 田 王 〜                                                   
 VOL.011  発行周期:週刊
 著者 田中繁男  発行者 田中千瑞禾    
 運営サイトは  → http://nippon-shinwa.com/manyo.html
 お問い合わせは → manyo@nippon-shinwa.com
 登録・解除は  → http://www.mag2.com/m/0000147008.htm    
 ◇このマガジンは、「まぐまぐ」で配信しております。       
                                
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
    Copyright(c)2005 千のWEB工房  All rights reserved


V012 額田王 3の3 君待つと (平成17年04月02日)
目次へ


「万 葉 散 歩」

日本の神話 TOPへ
   
サーチ:
Amazon.co.jpアソシエイト
忘れかけていた日本人のこころを呼び覚ます物語を日本の神話として、書き下ろします!
日本書紀・古事記・万葉集を参考しています。

メールアドレスを入力してボタンを押すと登録・解除できます。
(マガジンID:0000145851)
メールマガジン登録
メールアドレス:

Powered by まぐまぐ

第二弾!
メルマガ発行決定!
「斬る!時事問題の
トリビア・コラム!」
政治・経済・外交を中心に、ちょっと角度を変えた歴史的視点から、日本の世を斬る!
「へぇ〜」と感じる人も、「残念!?」と感じる人もいるかも(-_-;)。
週刊時事ネタ。
(マガジンID:0000146260)
メールマガジン登録

メールアドレス:

Powered by まぐまぐ

大好評!
メルマガ第三弾!
「万葉集」より、
額田王
柿本人麻呂
大伴家持
メルマガ発行決定!
万葉集で有名な額田王、柿本人麻呂、大伴家持の歌集の謎に迫る!

万葉集
関連の書籍ではかなり出版されているが、
著者の見解により、新しい角度で万葉集を解き、”万葉三代紀”を描いています!

第一弾は、額田王

その後、柿本人麻呂、大伴家持と続きます!
乞うご期待!
(マガジンID:0000147008)

メールマガジン登録
メールアドレス:

Powered by まぐまぐ
▼古代天皇物語書籍
日本武尊(上下)

仲哀天皇

神功皇后(上下)

応神天皇

仁徳天皇(上下)

履中天皇

トップ 著者プロフィール 管理人プロフィール 万葉集について メルマガ バックナンバー 参考文献 リンク集
古代史天皇著作について 古代天皇シリーズ一覧表 日本書紀年表の構成との対比表 古代史換算表
日本武尊(上下) 仲哀天皇 神功皇后(上下) 応神天皇 仁徳天皇(上下) 履中天皇
Copyright (c) 2004 千のWEB工房 All rights reserved.