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「斬る!時事問題のトリビア・コラム」

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第1号へ 「冬のソナタ」・・・日韓新友好親善への道しるべ 〜


李登輝先生の来日 (第2回 2005年01月12日)
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

■  斬る!時事問題のトリビア・コラム!

■  〜 李登輝先生の来日 〜

■  第2号 著者:田中繁男 http://nippon-shinwa.com
□  発行周期:週刊
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■


★☆ はじめに
 
 政治・経済・外交を中心に、ちょっと角度を変えた歴史的視点から、日本
の世を斬る!
 
 「へぇ〜」と感じる人も、「残念!?」と感じる人もいるかも(-_-;)。
週刊時事ネタです。

 ちょっとしたことなので、一週間の時間をもてあましている時に、メール
を開いていただければ幸いです(^。^)


□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第2回目は、

  〜 「李登輝先生の来日」  〜
              
 旧臘(きゅうろう)27日に来日された台湾の李登輝先生は本月2日、7日間
 
の旅程を無事に終えられ離日された。


 最初に訪ねられたのは名古屋で、そこは李先生には砲兵将校として昭和20
 
年夏の終戦を迎えられた土地であった。その時空において李先生は敗戦国の

将校となるという惨めな経験を味わったというもおろか、経験するかしない

かのうちに、次の瞬間には、戦勝国ではないのに戦勝国の国民並みの処遇を

受けるという希有な経験を味わうこととなった。と同時に、新生台湾を切り

開いていく第一歩となる純粋経験を味わうことも確かであったことであろう。


 また尾張名古屋は三河が本貫の徳川氏にゆかりの地であるところより、徳

川氏に思いを馳せるには好都合の土地である。2000年を越える日本の歴史に

おいて、270年になんなんとする平和な時代を構築、維持しえた徳川氏の為

政の極意に触れるのも、李先生の目的の一つであったかと察せられる。


 次は金沢を訪ねられた。そこは台湾の治水の恩人たる八田與一先生にゆか

りの地であった。台湾での偉業により、さらに南方において治山治水を指導

するよう嘱望された八田先生は、すでに戦争中の昭和17年春、門司港より赴

任の途につかれたが、船は釜山へでも立ち寄る予定であったものか、玄界灘

を航行中、米国海軍の潜水艦により撃沈され、その結果、殉職された八田先

生の魂は、「空しく冷えて魂は御国へ帰ったポケットにゃ」の唄のとおり、

故郷石川へ帰ったのであったが、霊魂の遊離したあとの先生の亡骸も、流れ

流れて石川の海岸に流れ着いたという。


 また金沢は李登輝先生には若き日の魂の導きの書の一つであった『善の研

究』の西田幾多郎博士のゆかりの地でもあった。西田哲学の基底をなすもの

の一つに《純粋経験》がある。例えば、花を見たとき、美しいとか、それほ

どでもないとかと人は判断するが、その判断へと至る前の、まだ判断が生ま

れる前の見た瞬間を、純粋経験という。主客未分、主客合一の状態といえよ

う。主(見るもの)客(見られるもの)がいまだ分かれていない、つまり主

と客と別とは言え合一の状態にある、極めて純粋な状態を経験する・・・・敗戦

国民でありながら戦勝国民並みという経験は極めて不思議なことであったで

あろう。


 次に訪ねられたのは西田幾多郎先生にもゆかりの京都であった。奇しくも

八田先生の殉職せられた昭和17年春、京大へ進まれた李先生であったが、翌

18年秋には戦雲急を告げる中、ペンを剣に持ち替えての学徒出陣せられ、国

の大事に立ち向かわれたのであった。その懐しの学窓をも訪問されたが、大

学の自治を盾に京大は李先生の訪問に門を閉ざした。政治問題化するのを避

けたい政府が門を閉じよといってきても、それこそ大学の自治、学問の自由

を盾に門を開くべきであったかと思われるが、そこには部外者には窺い知れ

ない複雑な事情のあることを露呈した一件であった。


 が、李先生は恩師の柏佑賢先生と久闊を叙すことができた。97歳の柏先生
 
と83歳の李先生、語り合う話は60年の時空を超え、尽きることはなかったで

あろう。懐しい恩師のもとをあとにした李先生は西本願寺を訪れ司馬遼太郎

先生の墓に詣でた。台湾に生まれた悲哀など胸襟を開いて語り合える間柄で

あった。そのあと李先生は「はるか」車上の人となり、一路、関西空港へと

向かわれたが、「哲学と秩序」とを見いだされたこのたびの旅の続きの再来

日のみぎり、願うらくは、大阪は御堂筋へ立ち寄られ、李登輝先生には終生

の心の一方の糧であられる芭蕉翁の終焉の地をも訪ねられますことを冀う。



■ 筆者からの文献紹介
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ここでは、筆者より今回のコラムに登場する人物に関係する文献を紹介し
ています。詳しくは、こちらまで↓
        
 <おすすめ文献>       
 李登輝  「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは (小学館)
      「台湾の主張」 (PHP研究所)
 司馬遼太郎「司馬遼太郎 街道をゆく」台湾紀行 (朝日文芸文庫)
      「坂の上の雲」(文春文庫)
      「義経」(文春文庫)
 西田幾多郎「善の研究」(岩波書店)
 
 
 おすすめ関連文献については、詳しくは、こちらまで↓
 
 <http://nippon-shinwa.com/sankou_c2.html>


■ 編集後記
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 この度は、「斬る!時事問題のトリビア・コラム!」メルマガのたくさん
の読者登録を頂き、本当にありがとうございました。
  
 第2回目のコラムは如何でしたか?
 
 小さなことでも結構ですので、何か感じられたことをご連絡頂ければ
うれしい限りです。
 
 お問い合わせ、ご感想はこちらまで、info@nippon-shinwa.com
 
 それでは、次回も楽しみにしてください。
 
 
 それから、ホームページ「日本の神話」で前々からご紹介しておりました
万葉集を題材にした、無料メルマガ「万葉散歩」の発行申請が、本日「まぐ
まぐ!」から承認されました!

以下のアドレスより、読者登録が可能ですので、是非ご登録のほど、宜しく
お願いします!
 
      「万葉散歩」(万葉集の解説メルマガ)
 
      <http://www.mag2.com/m/0000147008.htm>
 
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      <http://www.mag2.com/j/04/newmag.htm>
      
 
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  <http://www.mag2.com/m/0000145851.htm>
 

 途中から「日本の神話」メルマガをご登録された場合、冒頭の内容が分か
らないと思いますので、バックナンバーを参考にしてください。
 
      バックナンバー↓
      
      <http://nippon-shinwa.com/back.html>
 
 
 
■ ごあいさつ 〜はじめて登録してくださった方へ〜
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 このメールマガジンは、著者は田中繁男(父)、発行者は田中千瑞禾
(子)で構成しています。
 
 なぜ、子が父のコラムをメルマガにしているのかといいますと、まず、父
がパソコンを扱えないことが一つの理由ですが、それよりも次のことが一番
の理由です。
 
 父が長年にわたり日本の歴史・神話について研究してきた父の知識、書物、
考え方、経験から、現在の時事問題をどのように捕らえているのかを、公表
したかった、ということです。
 
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